天気の良かった3/20(月祝)に、玉川上水を辿って見ました…
散策ってレベルじゃなかったけどw
玉川上水は、江戸時代に作られた上水で、多摩川の羽村取水口から取り入れた水を、平坦な場所を伝って伝って、江戸の四谷大木戸まで運ぶ水路でした。
その後東京の近代化に伴い、新宿の淀橋浄水場(今の東京都庁や新宿副都心ビル街)への送水ルートとして使われました。
現在は淀橋浄水場の機能は東村山浄水場へ移っており、玉川上水も羽村〜東村山間以外は未使用となりました。が、羽村〜高井戸は水が流れている様子が見えます。(携帯だと、あんきょが変換できんorz)
一橋学園の駅からほど近い、小平水衛所跡から高井戸方面に向けて歩き出します。
【小平水衛所〜境衛水所】
都道7号五日市街道に沿って深めの堀割の中を流れていきます。小金井市内に入ると、桜の木が多くなってきます。これが全部咲いたらそうかんだろうなぁと。
道は舗装されていたりいなかったり、木の根が張り出してて歩きにくかったりします。
歩き出して1時間半ほどで、境衛水所跡に到着。
この境衛水所から、千川上水が分岐します。
ここで並走してきた五日市街道と別れ、住宅地の中を歩く遊歩道に入ります。
【境衛水所〜井の頭橋】
境衛水所からは遊歩道に。
しばらく歩くと、国木田独歩の石碑と独歩橋。
都水道局の境浄水場の辺りで歩き出してから2時間。昼の1時半をすぎていたので昼食。
境からは、住宅が多くなってくる。
そして三鷹駅の直前で上水は地下に消える。
地上部には、水が流れていたであろう小さな庭園があって、その先には三鷹駅。上水は三鷹駅を斜めに横切って行く。
駅の南側に出るとすぐに三鷹橋から上水が顔を出す。ここからは道路の中央に上水が流れている。
山本有三記念館の北を通って、井の頭公園に入る。
井の頭公園の中は、遊歩道は舗装されていなかった。
住宅の裏道のような遊歩道を歩いていくと、井の頭橋に到着。
井の頭橋から、吉祥寺の街が見えるんだけど、その手前がめっちゃのっ原…
【井の頭橋〜高井戸】
井の頭橋からは住宅の裏道のような遊歩道を抜けていく。方角は割とごちゃごちゃと変わっていく。車道はほとんど見えなくなり、橋のところで交わる程度になってくる。
人見街道をを渡ると、ここから杉並区へ突入。
杉並区に入ると、久我山の団地あたりで上水の両側を道路工事している。新しい車道と新しい遊歩道を作っているとのこと。上水の様子が見えないままに歩き続ける。
そのうち、高井戸の杉並清掃工場の煙突と、中央高速の高架が見えてくる。
玉川上水は、この中央高速のところで地下へと潜り地図からは姿を消してしまう。
現在は地下で、1km程北を流れる神田川の高井戸付近へ放流しているとのこと。
ただ、川は地下へ潜っても何かしら跡はあるはず…このまま辿ってみましょうw
ここまでで、出発から3時間半程。15〜16kmくらい歩いてるんじゃないのかなw
【高井戸〜和泉】
高井戸からは、中央高速の高架に沿って歩く。
地名ってのは残るものでして、途中の交差点や歩道橋に『〇〇橋』って言うのが結構残っている。
環八中の橋交差点を渡り、延々と中央高速沿いを歩いていくと、上北沢駅入口で国道20号甲州街道に合流。すると道路向こうに、玉川上水緑道を発見。
ここからは玉川上水を地下化した上の緑道を歩いていく。
この緑道を歩いていくと北側と南側で土地の高さが違うのがはっきりわかる。北側が低い尾根筋を通ってるのがわかります。
このあたりの緑道は歩行者専用で、自転車はその横に作られた側道?を走るようになっています。
桜上水、下高井戸と歩を進めていくと、下高井戸でまた甲州街道と合流。緑地はなくなった。多分水路は甲州街道の真下を流れているんだろう。
反対側に行ってないといいけど…と思いながら歩くと、明大和泉キャンパスの横にまた緑地が出現。つか、まだ杉並区出てないのか…広いよ杉並区…
明大前から緑道という名の駐輪場を通り抜けると、いきなり太い水道管が現れる。玉川上水がまだ存在する証ですな。緑道にもちょくちょく水道用地である旨を示す標識が立ってました。
その水道管の下を堀割で京王井の頭線が潜っていきます。電車だとあと5駅で新宿か…
そうこう言っていると、緑道が終わった。
目の前には、都水道局の和泉水圧調整所のタンクと、甲州街道が。
周囲を見渡してもちょっとヒントが見当たらない。
【和泉〜新宿】
甲州街道沿いを歩いていると、もう甲州街道を南に横切っているんじゃないかと思い始める。
案内地図を見ると、京王線の線路南側に、都水道局の和田堀給水所があった。
この給水所の方に行ってみたが、道路が急カーブすぎるしなんか違う気がする。
目の前に、代田橋駅があったので改札前にある地図で確認すると、駅の東側に川が見える。
実際に行ってみると、『玉川上水旧水路』の表記が。水がちゃんと流れている。旧水路ってなんじゃろ。
上水は、代田橋駅の下をくぐるとまた地下に消える。
ここからまた緑道が始まるけど、今度は『世田谷区』の管轄に。
って、外はとっぷりと暗くなっていた。既に時刻は17時半を過ぎていた。歩き出してから5時間程経過。環状7号線を上水と並走するアンダーパスでくぐる。この辺りから緑道の幅が一気にひろくなる。気が付くと世田谷区はかすっただけで、すぐ渋谷区へ入る。
突如上水がまた地上に顔を出す。そのまままっすぐ進むと、笹塚駅の手前でまた地下へ。
そして笹塚駅でほぼ直角に斜め方向へ向きを変えている。地上もそんな感じの道なので感覚でわかる。
駅前をでた途端にまた上水が地上へ。
って、京王線沿いに進めばあと3駅で新宿なのに、南へ向かうって?
上水は世田谷区との境界でまた地下へ消える。
消えると同時にまた緑道に。
ちょっと進むと五條橋で、いきなり北に進路変更。ほんとにこんな水路だったのかな?
緑道の幅が更に広がる。
横には、東京都の消防学校があったり、上水の真上に東急バスの幡ヶ谷折返所があったり。
幡ヶ谷ってことで、確実に新宿に近づいている。
あとは、初台を越えれば新宿だ。
緑道はまた甲州街道に近づいていく。しかし川にしちゃ緑道の幅が広いと思ったら、いつの間にか真横に初台駅の入口が。
この下には京王線と玉川上水が潜ってるからこの幅なのかな。
京王線で笹塚に出てくるときに下り線の左側に見えてたのがこの緑地だったか…
笹塚を超えると、都庁とか新宿副都心のビル街が見えてくる。
緑地も甲州街道の手前でなくなったものの…その先のビル前の歩道がやたら広い。
その歩道にも『〇〇橋跡』の石碑が建っている。
その先に、アーチ型のモニュメントが。
そのモニュメントの説明書きによると、『玉川上水は、和泉から淀橋浄水場への新水路開通によって役目を終わり…』
は?このルートじゃ淀橋浄水場へいかないの?ここ北に上がったらすぐ浄水場なのに?
実は、和泉水圧調整所のところからほぼ一直線に引かれた『水道通り』が新水路だったようで、水道通りはまっすぐ、都庁の南側まで伸びていました。そういう意味で『旧水路』だったんですね、こっちは。
こっちの水路はそれこそ江戸時代の四谷大木戸へ向かう本線。
この先緑地がないのでわかりませんが、甲州街道に沿ってJR線を越えて、新宿御苑の北の緑道を通ると、そこが終点の四谷大木戸。今でいう四谷4丁目交差点。ここにも水番所があってここから江戸市中へ水を排水していたということでした…
って、モニュメントの前に着いた時点で19時半。歩き出して7時間経過していました。
この先甲州街道は陸橋。ここまでほぼアップダウンなかったのにいきなり登り坂。そしてもう足腰限界…ってことで、ここでギブアップしました。
Google fit先生によると歩数4万歩、距離30km。
ちなみに、google mapによると五日市街道→青梅街道と歩いて小平水衛所跡から新宿駅まで21kmだそうです…
当然、これだけ無理してあるいたので、足にはでかいマメはできるわ、なんとなく筋肉痛だわ…
無謀すぎたけど、色々見られて楽しかったw
…小平水衛所跡〜羽村取水口とかやらないからなっ!!!!